山林3D点群測量 完工
2026年3月、産業用ドローン DJI Matrice 4E を用いた3D点群測量を実施し、自社保有山林の測量を完了しました。
本測量では、範囲指定DSMの作成、地形把握、体積測量等に活用可能な高精度データを取得しており、山林の起伏・形状を定量的に把握できる基礎資料を整備しています。
あわせて当社では、測量用途に限らず、ドローンを用いた現況写真撮影業務にも対応可能です。
DJI Matrice 4Eは、広角4/3インチCMOS・有効画素数20MPに加え、中望遠48MP、望遠48MPのカメラを備え、広域の記録撮影から離隔を確保した詳細確認まで対応可能です。また、広角でJPEG/DNG(RAW)記録、4K動画撮影、レーザー距離測定にも対応しており、現況確認・劣化調査・記録保存に適した機体です。
実施内容
- 実施面積:41,894㎡
- 実施体制:自社技能者によるオペレーション
- 取得成果:KUMIKI 3D点群データ一式
測量品質確保のための留意事項
本測量では、山林特有の起伏や樹木の影響を考慮し、測量品質の確保を最優先に飛行計画を設定しました。
サイドラップ率・オーバーラップ率は標準規定値に対して5%以上の余裕を持たせて設定し、点群データの欠損や解析誤差の抑制に配慮しています。
また、地形条件や周辺環境に応じて飛行高度・撮影間隔・飛行ルートを適切に調整し、DSM生成や体積測量等の解析に必要なデータ品質を確保しました。
取得後のデータについても整合確認を行い、今後の開発検討・造成検討・事業計画立案に資する基礎資料として活用可能な状態で整理しています。
ドローンによる現況写真撮影への対応
当社では、3D点群測量に加え、ドローンを活用した現況写真撮影・劣化状況確認・高所点検支援にも対応しております。
特に、人が安全に立ち入れない高所、傾斜地、足場未設置箇所、昇降設備の劣化等により接近が困難な部位について、離隔を確保しながら高品質な写真・動画を取得できる点が特長です。DJI Matrice 4Eは広角・中望遠・望遠の複数カメラを搭載しているため、対象物との距離を確保しつつ、必要部位を詳細に撮影できます。
たとえば、
- 昇降設備が劣化して立ち入りできない屋上の防水層・塗膜の劣化状況確認
- 高所外壁や屋根部の破損・剥離・浮きの初期確認
- 法面、山林斜面、造成予定地、残土置場等の現況記録
- 工事着手前後の比較写真、進捗管理用写真
といった用途に活用可能です。
また、足場や高所作業車を用いた本格調査の前段としてドローンを活用することで、初動の状況把握を効率化し、現地確認に要する時間・負担・一部コストを抑えられるケースがあります。これは正式な近接調査や打診調査等を代替するものではありませんが、危険箇所の一次把握や補修計画立案の前提資料として有効です。
飛行実施にあたっての留意事項
ドローンによる撮影業務は、対象施設や周辺環境に応じて、事前の現地調査、関係者ヒアリング、安全対策の確認を行ったうえで実施します。
また、飛行場所・飛行方法によっては、航空法上の飛行許可・承認が必要となる場合があります。国土交通省は、たとえば地表または水面から150m以上の空域、人又は家屋の密集地域(DID)上空、夜間飛行、目視外飛行、人又は物件との距離30m未満の飛行などを、許可・承認手続の対象として案内しています。申請は原則として**DIPS(ドローン情報基盤システム)**で行われます。
このため、案件ごとに
- 飛行場所の法規制確認
- 周辺第三者・施設管理者との調整
- 安全確保措置の整理
- 必要な許可承認手続の有無確認
を事前に行い、適法かつ安全な運用を前提として対応いたします。
今後の活用
本成果の詳細資料は、当社再エネ部門にてNDA締結後、関係デベロッパー様へ個別提供を予定しております。
なお、公開範囲および提供条件については、契約条件に基づき適切に運用いたします。
また、今後は山林・造成予定地のみならず、建築物・工作物・高所部の現況確認等にもドローン活用範囲を広げ、安全性・迅速性・記録性を備えた現況把握手法として展開してまいります。

